裏切りは己を救う
タイトル未編集
この世界には悪魔と人間が存在する。

悪魔の奴隷として人間は扱われていた。

人間は生まれたらすぐに悪魔の血を飲まされ、契約させられる。

人間はその血の悪魔に服従しなければならない。

なぜならばその血の悪魔の命に逆らったり、殺そうとしたりすると身体の中に取り込んだ悪魔の血が身体の中からその人間を蝕んでいきやがて死んでいく。

それもすぐに死ぬのではなくゆっくり、じわじわと身体の中を悪魔の血が壊していく。

それと同時に人間はとてつもない激痛に襲われる。

大半の人間は悶え、苦しみながら死んでいく。

悪魔の血を飲み契約してしまうとその悪魔より位が上か、力が上の悪魔の血を飲み新たに契約をするか、その悪魔が他の者によって殺されるかしないと一生その悪魔の奴隷として人生が終わる。

悪魔はその力の強さによって5段階の位にわかれている。　　

もちろん位が高い悪魔ほど力が強いと言うことだ。

１番上の位が「サイ」、２番目が「ラース」、3番目が「ヒーライ」、4番目が「アソリス」、5番目が「ムラキス」となっていてその位の中にも強い悪魔、弱い悪魔によって更に位が分かれている。

…そして位に入ることの許されない人間の「END」だ。

「サイ」が1番上の位となっているが少し前まではそのさらに上に「サイ」の位の悪魔では全く歯が立たなかった悪魔達の位があった。

悪魔の中の悪魔の血をひく悪魔の王族だけが入れた位「ブラットローズ」だ。

だが「ブラットローズ」の位にいた悪魔の王族達はみな謎の王族のみがかかる病によって全員死んでしまった。

だから今は「サイ」がこの世界で1番強い位なのである。

悪魔達の力に人間は全くかなわなかった。

もはや人間は悪魔に従うしか生きるすべがなかった。

むしろ生きていたいと願う者はほとんどいなく、人間達はこの地獄からの解放、“死”を望んでいた。





それがこの世界というもの。



悪魔が主、人間が奴隷それがこの世界のルールだ。
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