白の恋
僕が知ってる"女の子"は
いつも笑顔と会話が絶えなくて、
美味しいものを食べに連れて行けば
とても喜んでくれていた。
僕も楽しい時間が過ごせるし
彼女たちが喜んでくれれば
正直、達成感のような
充実感も得られていた。
だけど彼女は笑わないし
おしゃべりもしないから
僕がいつも何かを話す。
出逢って一ヶ月は話題も尽きるくらい
喋り続けた。
彼女はただ僕を見つめながら
静かに相槌をうっていた。
時々、冗談を言って笑わせようとしたけど、
他のコみたいには笑わなかった。
僕のことが好きではないのかもしれない。
だから笑わないのだろうか
だからあまり喋らないのだろうか…
けれど、金曜日の夜に
僕の腕の中にいる彼女は
とろけるように身を委ねているように思えるんだ。
そんな彼女をみてるから
少しだけ自信をとりもどせる。
僕は彼女が何に興味があって
何に笑ったりするのかが知りたい。
でも、2ヶ月たった今でも
それはまだ謎のままだった。