龍とわたしと裏庭で⑥【高3新学期編】
「圭吾さんも知らないとか……」


そんな訳、ない、ない


考えられる事は一つ。

わたしが『お子様』だから、必要最低限に抑えているんじゃない?


だとしたら、ちょっとムッとするなぁ

ま、実際にこういう場面に出くわしたら、度肝を抜かれるだろうけど。

それはそれ、よ


だいたい、圭吾さんはいつも冷静だ。

男の人ってそんなもの?

この本を読む限りじゃ、男の人だって切羽詰まる事あるじゃない。

わたしには、圭吾さんの理性を吹き飛ばすような魅力がないって事なのかなぁ……


「それに見てよ、ユキ。『彼が元カノとフェイスブックで繋がっていたらどうする?』――って、こっちはフェイスブックどころじゃなくて親戚で繋がっているのよ。どうしろって言うのよ」


はぁっ……


ため息しか出ない。


「もっとキレイになりたいなぁ」


圭吾さんの選ぶ服を着れば、キレイになれる?

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