雨が見ていた~Painful love~


自分で自分を褒めてやりたい


まるでどこかのオリンピック選手が発するような素敵な言葉を吐きながら、深く深くため息を吐くキョウちゃん。




その言葉にさっきまで感じていた恐怖と身の危険を一気に思い出して、カラダをガチガチにこわばらせていると



「ま、ゆっくり行こうぜ、カノジョさん。」



キョウちゃんは、私の手を引き
強引に胸の中へと引き寄せる。




――カ、カノジョ!!?



突然現れた彼の言葉に驚いて
ギョッとしていると




彼は私の濡れたほっぺにキスをして




「…好きだ、美織。
オマエがここにいてくれるって約束してくれるなら。俺の傍でずっと一緒にいてくれるって約束してくれるなら…俺はオマエが俺を受け入れてくれる日が来るのをずっとずっと待っててやるよ。」




彼はこんなうれしい言葉を耳元で囁く。





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