雨が見ていた~Painful love~


俺の目の前で
ありえない格好のまんまピーピー文句を言って怒り出す美織。


そんなアイツの近くにゆっくりと歩み寄って


「別に変じゃねーって。」


そう言って美織の手首を握ると、アイツはビクンと体を揺らす。




一瞬にして静かになったアイツに


「俺、オマエのカラダ見てめっちゃ興奮した。」


「…え!?」


「キレイだよ、オマエのカラダ。
美織の裸だけで抜けそうなくらい、めっちゃエロいカラダだと俺は思うぞ??」


耳元でそう囁いて
俺はアイツの太ももに手を伸ばす。




「わ……!!キョウちゃん!!」


なんだか文句言いたげな
不機嫌な唇をキスでふさぐ。



「うるせー。もう何にも言うな。」


「で、でも…!!」



それでもイヤイヤと抵抗を続ける美織の唇にさらに舌を忍び込ませ


「オマエがいろいろ考えると変な方向に行く。」


「…キョウちゃん…。」


「俺は今、オマエを抱きたい。
だからもう……抵抗すんな。」


キッパリとそう告げる。



すると美織はしばらく押し黙って考え込んだ後、小さく『うん』と頷いた。





その声を聞いて安心した俺。


――今度こそ!

今度こそ絶対にヤッてみせる!!




そんな決意を胸にしながら太ももを伝う俺の手が、ゆっくりとアイツの恥ずかしい部分にたどり着く。



ピクリと体を震わせるアイツ。
そんなアイツのカラダを抱き寄せると
俺はゆっくりとアイツをその場に押し倒す。



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