雨が見ていた~Painful love~
窓から差し込む街の明かり
アイツを押し倒しながら、ふと窓を見ると窓には小さな水滴。どうやら外の天気は曇りから雨に変わっているみたいだった。
――天気まであの日と同じか。
俺は自嘲気味にクスリと笑う。
美織の敏感な部分に手を伸ばし、首筋にキスをしながら俺はあの日と同じ雨のしずくに思いを馳せる。
あの日の天気も雨だった。
アイツを無理やり抱いた日も
再会した日も
アイツを雨の中に置き去りにした日も、いつも天気は雨だった。
不思議と美織と会う日は雨が多くて、何か事件の起こる日はいつもどんな時でも天気は雨。
「…ん…っ、キョウちゃん…っ!!」
「大丈夫。大丈夫だから素直に感じてろ。」
俺の腕の中で小さな喘ぎ声を上げながら、俺の愛撫に反応を示してくれる美織。
そんなアイツを見ながら俺は雨に思いを馳せる。
雨はいつも俺たちを見てた。
ケンカした日も泣いた日も
どんな時でも雨は俺たちを見ていた。
始まりは雨
そして終わりで始まりの
こんな日まで雨が降ってるなんて…運命的にも程がある。
トロトロに溶けたアイツの恥ずかしい場所
上がる体温、次第に激しく漏れる吐息
甘い声を上げて悦ぶ美織
俺だけの美織
俺だけのカワイイ美織。