本気の恋の始め方

「私、きれいに食べちゃった」



最初はあれほど気が進まないと思っていたのに、気がついたら、お料理がおいしいのも手伝って、コース料理をほとんど平らげていた。



「初合コンからいきなり失敗しちゃったね」

と笑うと、咲子ちゃんが


「潤さんはごはんたくさん食べてもなんていうか、可愛いっていうか、上品っていうか、とにかくそんな感じなんで、オッケーです~」


と、妙な太鼓判を押す。



喜んでいいものなのかな……。



あったかいカフェオレを飲みながら、何気なくつぶやく。



「合コンってもっと怖いものかと思ってた」

「怖いって……どんなふうに?」



興味津々風な未来ちゃん。



「なんかこう、私みたいなパッとしない子は露骨に無視されたりするのかと……」

「いやいや、みんないい大人ですからそれはないんじゃ……」

「ですよね。ごめん。偏見でした」



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