本気の恋の始め方

なのに、私ったら――。

どうして。



「――潤……あのさ」



るうくんはすごく困ったように眉を寄せて私を見つめた。


視線が重なって、心臓がドキドキ苦しい。



「あの、」

「――るうくん?」



部屋の奥から可愛らしい女の子の声がした。

驚いた。


るうくんはもてまくりのヤンキーだったころも、その後もずっと、女の子を家に上げたりしなかったふうだったのに。


もしかして昼間一緒に歩いていた女の子?


そしてそれ以上にショックだったのは、彼女が私と同じように塁のことを「るうくん」と呼んだことだった。


彼のことをそう呼べるのは、幼馴染の私だけだったのに、どうして?





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