本気の恋の始め方
奥から出てきた女の子は、私とそう変わらない年に見えた。
けれどすごく違った。
肌の色は真っ白で、艶やかなロングヘアーは腰まで届くほど。
大きな瞳はうるうるしていて唇はピンク。
おでこはつるっと丸くて、滅茶苦茶可愛らしい女の子だった。
「あ」
るうくんはハッとしたように振り返って、それからものすごく優しい目をした。
「すぐ戻る」
「うん」
彼女は軽くうなずいて、それから私に向かって軽く頭を下げにっこりとほほ笑むとまた奥へと引っ込んでしまった。
なんていうか、すっごく余裕っぽい。
普通、彼氏を女が尋ねてきたら、少なからず面白くないはずなのに。
彼女にしたら、私なんか驚異の対象じゃないってことだ。
その瞬間、私は自分の失恋を悟った。