本気の恋の始め方

「なぁ、潤」

「ん?」

「ちょっとそこで話さないか」



吉永は公園のそばで立ち止まって、中のベンチを指さした。


この寒さのなかで?

いったいどうしたんだろう、吉永……。

もしかして悩みでもあるんだろうか。


だったら聞いてあげなきゃって思う。


吉永は中学陸上部からの部活仲間で、大事な友達の一人だし、これから先もつきあっていきたい男の子だから。



「じゃあ、あそこであったかい飲み物買ってくる」



公園の真ん前にあるコンビニを指さすと、吉永があわてたように学ランの後ろポケットに手をやった。



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