本気の恋の始め方
そしてその後、あっという間に二年の月日が経ち。
高校卒業を翌年に控えても、私は相変わらず、塁へ報われない片思いを続けていた。
木っ端みじんに砕け散ったはずの思いを大事にかき集めて……。
放課後。
「潤っ!」
「ちょっとー重いんだけど」
肩へ感じる重みを振り払いながら振り返ると、クラスメイトの吉永が、私の肩に腕をからめ、超至近距離で私を見つめていた。
「マック行かね?」
「ごめん。そんな気分じゃない」
バッグをつかんで教室を出ると、吉永が追いかけてきた。
「じゃあ、一緒に帰ろうぜ」
「いいよ」
「外、真っ暗だな」
「部活引退したら、季節が過ぎるのってあっと言う間だったね」
吉永と並んで歩く帰り道。
マフラーは巻いていたけれど、寒くて凍えそうだ。