そうだね。いないんだね。

君と歩く

君に触りたい
そうお願いしたの
君の飼い主に

私が勝手に
門を開け

君にリードを付けて
歩くことを許してほしい

思いがけずに
叶った願い

初めて散歩をした日
君はとても用心してた

またどこかに
連れていかれるんじゃないか
そんな心配も
あったんだね

だって君は
この家が三か所めだったんだから

やっと感じた安心
やっと手に入れた幸せ

そいつが
消えかかっているような
そんな不安に
おびえていた君
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