話し屋 (短編集)
(やっべぇ~!!!声高くするの忘れた・・。)


と拓郎はかなり汗をかいている。



(いいやっ!!このまま突っ走れ!!!)




「私、花子。一緒に遊びましょう。」



と今度は高めに声で言う。


ある意味不気味だ。



そして、拓郎はゆっくりと顔を伏せたまま姿を現す。



ここで拓郎は、女子生徒がキャーと叫び声をあげる事を期待した。



しかし・・・



「キャー!!!何この変態!!!!」



と拓郎はその女の子にプロレス技を掛けられた。




「イタタタタタ!!!!ギブギブ!花子さんになんてことを~!!」



「花子さんがギブって言うわけないだろ~!!!」



「すみません!!マジすみません!!!!」




「警察に突き出してやる!!・・・んっ??拓郎??」



とその女子生徒は拓郎の顔を見て言う。



「えっ・・・??佐織??」



そう。その女子生徒は拓郎の幼馴染の佐織であった。
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