あいかたっ!!!
「ねぇ、黒崎っ!!黒崎ってば!!」

あぁ、もううるさいなぁっ!!!

「なにっ!?」

「あ、いや、黒崎がいいならいいけど、」

「な、何よ!?」

「手、そのー、繋いだままで」

…………

「きゃっ!!」

思わず、手を振り払い
みぞおちに一発。

「ぐはっ」

クリーンヒッツ。

「…よし。」

「げほっ、いやいやいやいや、黒崎さん??
なんにも良くないっす。けが人出てるっす。」

「あら、まだ喋れるようね。」

「恐い恐い恐い!!!恐いよ!?
待って、とりあえずそのメリケン外して!!?
てかなんで一般の女子高生がメリケンを持っている!?」

「野良猫から貰ったの。」

「嘘だ!!!」

「べ、別に照れ隠しとかじゃないんだからねっ」

「恐いよ、俺はそのツンデレにかわいさを見出せないよ。」

そうこう言っている内に教室に着いた。

とりあえずメリケン(護身用)をポケットにしまい、教室へ入る。

「さて、で??話って??」

「切り替え早すぎるよ。俺まだ恐怖拭えてないよ。」

「話さないの?「早速お話させて頂きまする。」」

そして、ヤツは軽く深呼吸して、

いつものおちゃらけたヤツからは想像できないくらい

真面目な顔で、話し始めた。

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