SoUnD~僕らの世界~
俺と直登の間に、紗奈がいて直登に取り掛かることができない・・・。
今すぐにでもあの口をまた塞ぎたいのに。
ガムテープでも探してこようか、ってそんな時間が勿体ねぇな。
この座り順が、直登のテンションを上がらせてる原因でもあるんだけど。
「でも雅、すごくよかったよ?失敗してもそれだけ練習すればうまくなるんだよね。」
「・・・まぁ。」
「未那、泣いてたしね?」
「「えっ!?」」
真宏さんのその言葉に紗奈と直登が反応した。
でも俺は、そこまで反応はしなかった。
知ってたから。
あのとき、見えたから。
「そ、それは目にゴミが入ったから!」
「体育館の中でゴミ?ハウスダスト、ならぬタイイクカンダスト?」
「もぉいいでしょ!真宏のばか!」
「ごめんごめんっ。」
いまだに紗奈と直登は二人そろって目をパチクリ。
お前ら、姉弟か何か?っていう感じ。
「あ、飲み物買ってきていい?喉乾いちゃって。」
「じゃぁ俺がついてくよ。」
未那が飲み物を買いに行くと言ったその時、ここしかないって思った。
こいつらいるとまともに聞けねぇし。
ナイスなタイミングでの未那の発言。
「じゃぁ、私も一緒に行こうかな。」