SoUnD~僕らの世界~
「いや、違いますよ。仲いいだけっす。」
「そっか。お前ら付き合えばいいのに。」
「いや、俺そういう風に」
俺は紗奈を、そういう風に見たことがない。
ただ、仲が良くて同じ部活で、話しやすい友達だと思ってる。
ずっと、そう思ってきた―――
その時、鈴木先輩の後方に紗奈の姿が見えた。
「あ!」
「あ?」
「すみません、鈴木先輩!紗奈いたんで!」
「あ、おう」
「失礼します!」
俺は鈴木先輩に軽く頭を下げて紗奈の降りて行った階段に向かう。
階段を降りてすぐに、紗奈に話しかけた。
「みっけた、紗奈!」
「っ雅。」
「お前、今までどこにいたんだよ。授業サボりやがってさ。」
「どこでもいいでしょ!雅には関係ないんだから!」
紗奈は俺の方を向かずに話している。
紗奈の背中から感じられるのは、怒り。
だから、なんで俺は怒られてんの!?
「紗奈、お前なんでそんな態度なんだよ。」
「ほっといて!」
そう言ってまた走り出して行ってしまった紗奈。