ついていきます生徒会長‼

次の日。

私は制服をとられて持っていないから

仕方ないから自分のジャージで行く事にした。

昨日会長からかりたジャージは洗濯しておいた。


会長…。


昨日あった事を思い出し悶える。

前まではあんなに嫌だったのに…

人って変わるものだなあ…





「行ってきまーす」


はあ、ジャージで学校行くのはちょっと気が引ける。


「おい、張間」

「え」


後ろから会長の声が聞こえた気がした。


こんなとこにいるはずないのに…

とうとう幻聴まで聞こえるようになったか…やばいな自分…


「おい張間!」

「ひい!」

後ろを見るとすごく機嫌を損ねたような顔をした会長が

自転車に乗っていた。


「な、なんでこんなとこに…?」

「これ」


会長から渡された紙袋の中には私のとられた制服が入っていた。


「か、会長これって…」

「お前の制服だ」


わ、私の制服…。


見つかったーっ…!


「昨日の帰り道に河原に捨てられてたのを見つけてな…ったく随分と陰湿な事をするもんだ」


「あ、ありがとうございます…」


会長…見つけてくれたんだ…。




「待っててやる」

「?」

「待っててやるから早く着替えて来い。遅くなったら置いてくぞ」

「は、はい!」



朝も一緒に登校できるなんて…嬉しいな…!


早く会長と学校行きたいから早く着替えてこよ。


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