私の好きだった人。


「貸して」


そう言って私に手を差し出す幸樹


「なんで?!」


私は、さっと自分の手を引く。


「・・・・・・や、騒いでるあいつら撮ろうかなって」

「また変なもの撮るのかと思ったー」


そう言ってぽんっと幸樹の手にカメラを乗せた。


「幸樹も帰り道っ!って感じの写真好きなの?」


カメラを構える幸樹に聞く


「あぁ、まぁ、好き・・・かな?・・・ぐっちーも入れば?」


ちょっと照れてる幸樹にちょっとときめく私。


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