私の好きだった人。


ちょっとして、電車がきて、二つ後の駅で降りた。

そして、学校に向かって歩く。



私は、イライラしたり焦ったりしすぎて、はしゃぐ皆の後ろをとぼとぼついていくように歩いた。


そしたら、何も言わずに幸樹が私の隣に並んだ。


「どした?皆のとこいなくていーの?」


突然の事に少しドキドキしながら幸樹に聞いた。


「・・・いー疲れた」

「あ、そっ・・・か」


そして、私も幸樹も黙り混む。


えぇー何この空気ー・・・気まずっ


私は、頭をフル回転させて話題を考える。


「ねぇ、カメラって誰持ってんの?」


その間に幸樹が私に聞いてきた。


「あ、うちが持ってる!」


パッとカメラを幸樹に見せる。


「彰が持ってなかったっけ?」

「さっき取り上げたあいつに持たせと変ななものしか撮らないから」


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