熱帯夜

棺の中の君は

少し微笑んでいる様にも見えた



小さなお寺の周りには、中へ入りきらなかった人達で溢れていた。


此処でもまた、本当に沢山の人に愛されていた事を知る。


こんなにも愛されているのに何で…



中学校や高校の恩師の言葉…


元同僚からの熱い言葉…


目をぎゅっと閉じる。

何で…?

何でなの?



お通夜の後、ファミレスで色紙にメッセージを皆で書き、あの日のあのプリクラを真ん中に貼った。



天国でも皆一緒だよ



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