あなたを抱けなかった理由
そんな私が、居場所を求めて彼の家に転がり込むことも、すごく自然なことだった。



最初、拒んでいた彼だったけど、私の押しに負けたのだと思う。

一緒に住もうと言ってくれた時には、両親に挨拶をしに行ってくれた。




でも、そんな彼に私の両親がむけた敵意は、今でも思い出したくない。





そして、私は親に捨てられた。


不思議と、そんなにショックではなかった。

それは、もうずっと昔に捨てられていたからもしれないし、隣には彼がいたからなのかもしれない。


それどころか、私は嬉しかった。


家に帰ると「おかえり」といってくれる人がいる。
話をすると、返事をしてくれる人がいる。






ただそれだけで嬉しかった。
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