あなたを抱けなかった理由
自分の手の中にあるソレに手を伸ばし「でも…」と戸惑いを表す私の手をギュッと握り締めて、


「早い方がいいわ。どっちにしても早い方が…」

と言った。





徐々に自分の体の異変が『妊娠』を思わせるものに当てはまっていく。
1つ当てはまるごとに、私の不安が増していき、体が震えだす。


奥さんは、私をギュッと抱きしめながら「大丈夫」と背中を擦ってくれたけど、やっぱり落ち着くことはなかった。
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