変わらない想い

「分かりましたよ
置いときます」



危ない、危ない。

トモキ君は、私の顔を見て



「ゴムって?宝物って?
何の話ししてんだよ」




「・・・別に」



私の顔を覗き込み



「スケベ!」




「なっ・・・何よ!違うもん
スケベなのはトモキ君でしょ!」




私の手を取り
噴水の正面前に



「どうする?セイラ」




「何が?」




「キスだよ、キス」



何で聞くのよ!

もちろんいいに決まってるし

普通は何も聞かないで
自然と見つめ合って

キスするんじゃないの?


ムードないじゃん!



「セイラって」



聞かないでよ・・・


トモキ君の顔を見上げ
目を閉じた。


つま先を伸ばし
軽く背伸びをする



早く、早く

他のカップルいるんだから


早くぅ~


薄目でトモキ君を見てみる


笑ってるし!!!


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