変わらない想い

「・・・もういい
キスしないから!

何で人の顔見て笑ってんのよ!」




「ゴメン
カワイかったからさ」




「笑ってたじゃん
もう、帰るから」



トモキ君のバカ

私は背を向け

ライトアップされた噴水を
見ながら歩きはじめた。




「セイラ
スキだからよっ」



その言葉に足が止まる

トモキ君の方を向き
ゆっくり近づいた。




「私もトモキ君のこと
大スキだよ」



トモキ君からキスを
私からもキスを交わした。


寒いけど、心は温かい



私に、いつもいつも
意地悪をするトモキ君




トモキ君!

私、知ってるよ


制服の胸ポケットに
私の写真入れてること


いつも私が学校から
帰って来るのを
家の外で待ってることも

鼻の頭、真っ赤で

(お帰り)って

言ってくれるもんね


夜中、私の頬を
優しく撫でてることも

知ってるんだよ

嬉しいんだからね。



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