変わらない想い

(ピンポ~ン)




「は~い」


声が弾む

玄関を急いで開ける



「セイラ
誕生日おめでとう」




「ありがとう
早く上がって」



今日、何回

(おめでとう)

聞いただろう。


私の部屋に入り

二人がけのソファーに座り



「セイラ、プレゼント」



小さな四角の箱に
水色のリボン



「ありがとう、見ていい?」




「どうぞ」



箱を開けて



「シュン君!!
高かったんじゃない!?」




リングだ!



はじめてだよ
プレゼントにリングとか。

はじめての
彼氏がシュン君で


(はじめて)の

経験がいっぱい。




「雑貨屋で買ったから
気にするな!

今はまだ
安っぽい物しか
買えね~けど・・・

それペアリングだから」




シュン君の左手には
リングがはめてあった。




嬉しすぎて

感激しすぎて


涙が溢れた。



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