あなたの こども うみたい
こういう時、ひとりというのは、

不安だった。

横山先生もお忙しい。

リコがたまに顔をだしてくれたのが、

唯一の救いだった。

「こんなことになっちゃった。」

「ミサキ。心配しないで。

 私にできることがあったら、なんでもするから。」

「ありがとう。その言葉だけで十分。。」

「泣いてる場合じゃないでしょ。

 今までのあんたはどこ行ったの。」

「うん。これからだもんね。」

「そうだよ、これからだよ。」
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