両想い【完】
「まぁ、美愛が何か言ってくるのを
待つのもいいし、
祐君も美愛の変化に気がついたなら
これ渡して、スッキリ…になるかは
まぁ、わかんないけど、ともかく
前に進んで、ね? 」
そう言うと席に戻っていく山野。
俺はしばらく動くことが出来なかった。
***
美愛の家での夕食後、片付けをしてる美愛にさりげなぁく、話しかけてみる。
「なぁ、美愛?最近…
体調悪いとか、ないの?」
「えっ?どうして?
私、元気がないように見えるかな?」
「あ、いや…違う…」
ん~どう切り出す、か…。
「いや、違わない、か?
なんかさ、山野が…心配だって
俺に話をしてさ…」
「真琴ちゃん?
……そう…心配かけてたんだね
祐君も、ごめんね?」
手を拭き、俺を振り返って見上げる美愛。
「実はね…
最近…貧血が続くから
お父さんに話をしたら
検査しろってうるさくて。
で、体育も単位が大丈夫なら休めって
勝手に学校に連絡しちゃって…
来週、検査してくるね?」
「そっか…美愛は
自覚症状ってか、辛いとか
ないのか?その、
ふらつく以外に…」
「うん、顔色が悪いから
最近メイクで誤魔化してるんだ
あとは、目眩ってか、うん、
ふらふらしちゃうだけ」