座敷わらしのしのぶちゃん♪
恥ずかしいけれど、主役の2人のためだもん


あーん


パクっ


モグモグモグモグ


!!!


「美味しい!」


「さあ、もう一口お食べ」


何てやっていると諦めたのか、派手な彼女は地味な彼の方に向き直った


暫くすると、ワインも入り彼女の機嫌も上々のようだ


もうすぐデザートだからいよいよだな、プロポーズ





その時、店の扉が勢いよく開いた


ん?まだキャストさんくるんだっけ?


何となく扉の方に目をむけると


如何にもな強盗ルックのその男の手には、店内の照明に反射してピカピカ光る包丁が握られていた
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