座敷わらしのしのぶちゃん♪
社長の慣れた進行で葬儀は進み、最後のお別れの時がきた


すると、金髪ピアスが急に話始めた


「俺、親父の後を継ごうと思う。これまで好き勝手させてもらったけど、本当はずっと考えていたんだ。

ガキの頃、仕事ばかりの親父が嫌いだった。お袋が死んだ時も海外に出張に行ってた。正直、恨んでた。

だけどお袋の遺品を片付けていた時、日記を見つけたんだ。日記には親父が出張先だろうが、どこにいようが俺の事を気に掛けていたって事。

仕事ばかりで父親らしい事がしてやれないって事

だけど自分が誇れるのは仕事をしている姿だけだから、これからも誠之介には自分の働く姿を見て欲しい。

そして、いつか自分の後を継いでくれるような事があれば、やってきた事が報われる…親父がお袋に話していた事を日記に書いてあったんだ」


社長は誠之介さんの様子を見守っていた


「ダメだ。そうはさせない」


ずっと妻に寄り添っていた愛人が言った

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