雨夜の密会



真緒ちゃんが帰った後、俺は葵の写真を見つめていた。


俺は葵の写真をアルバムに挟んで、パタンを閉じると本棚にしまった。


窓の外を見ると、雨はすっかり止んでいた。


真緒ちゃんにだけは知られたくなかったな。


俺の過去を。


葵の存在を。


俺はその場に大の字に寝転んで、ゆっくり目を閉じた。



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