A-YA-KA-SHI☆バスター!!
　肉体の構造上、アヤカシの方が人間の世界に関わりやすく、度々その存在を感じていた人間にとっても、アヤカシは姿こそ見えないが、昔からとても身近なものだった。
　一口に『アヤカシ』と言っても、人間一人ひとりがそうであるように、アヤカシも色々な性格をしている。
　悠達のようなアヤカシは、人間の世界を脅かすことなどなかった。
　それが、たった一人の“敵”が現れたことにより、状 況が一変する。
　『人間の心の闇』につけこみ、しまいには狂わせ、死に追いやるか犯罪に手を染めさせる者が、ある日突然現れた。
　そして、やがて人間と共存を望む悠達のようなアヤカシと、人間と共存しようとしないアヤカシとの間で、勢力を二分した戦いに発展していった。


「奴等の本当の目的は、分からない。だけど、俺たちはそんな奴らが、許せなかった」


　まるで遊んでいるように、奴らは人間を簡単に死に追いやる、と悠は言った。
< 79 / 313 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop