Realtime:kiss
「…先輩?おうどん伸びちゃいますよ?……
もしかして、私が余計な事、言ったから、ですか?」

「えっ?…あぁ、ごめん、そうじゃないよ。
彼とはカレカノの間柄じゃないし……
でもありがと、心配してくれて」


早く食べよ、と、少し頬を染め、はにかみながら照れてる後輩とおうどんを食べ終え、社食を後にした。




しかし、午後からの私はお昼休みの一件が頭から離れないでいた。



まだ事が起こったわけでもないし、その秘書課の人らしいって事だけで何にも分からない……


単に聞き間違いって事もありえるし、何かをすると言っていた訳でもない。


気にする事はないと、自分に言い聞かせた。




その後、取り立てて何かが起こるわけでもなく、平穏な毎日を過ごしていた。




蒼佑とも何ら変わりなく友人関係に毛が生えたような感じで、時々一緒に帰ったり、たまに食事をしたりしていた。


新人研修も終わり、明日に入社式を控えた朝、私は窮地にたたされる事になったんだ………







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