Realtime:kiss
《タダイマルスニシテイマス。ゴヨウケンヲオハナシクダサイ。

faxヲゴリヨウノカタハピートイウオトノアトニソウシンシテクダサイ ピー…》



『奈緒?居るんでしょ?

お願い、電話に出て!!奈緒?

奈緒ぉ?………奈緒?お願い出て!!』



陽子だった。


そろそろと、寝室の子機に手を伸ばす……




カチャ……




『奈緒?…よかった…電話出てくれて……

大丈夫?』



大丈夫?そっかぁ、陽子も見たんだ……



「………」



『奈緒?一つだけ、確認させてね?……

あの画面…に写ってるのは、奈緒なの?』





!!!!!!っ



なんで……




陽子は私を信じてくれてないの?




アレが私だと思ってるの?っ……






ダメだ、涙が溢れる……







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