Realtime:kiss


隣に座る彼女がいきなり立ち上がり、神崎主任のノートパソコンに手をかけようとした。


しかし、それは直ぐ側に立っていた蒼佑によって阻まれた。


「止めて!とめてよ!やだぁあああ!」

「静かになさいっ。
自分が何をしたか、ちゃんとしっかりその目で、その耳で実感なさい!」

神崎主任の渇が浅野さんに入る。


そしてまた再生された。



『えぇ?あっ、もしかして、この髪型…』

『…うん、そうなんだぁ、ストレートが良いんだってさ…』

『でも涼子…バレない?』

『雅子は心配性何だからぁ!
だぁいじょうぶだって……
じゃ、行ってくるよ、うまくいったら一万だからねぇ、真理子にも伝えといてぇ』



私は耳を疑った。


一万円?この子達、賭けをしていたの?


信じられない…



私はすぐ横に座っている浅野さんをジッと見つめていた……






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