Realtime:kiss
私は布団を捲って、自分の足を蒼佑の前にさらし、機関銃のように一気に喋った。


蒼佑の左手を掴み、それを、自分の左ふくらはぎに持っていった。



無意識だった。



ただ単に筋肉の落ちたふくらはぎの触感を感じて欲しかっただけだったのに……


私は彼のスイッチを少し触ってしまったんだ……



「ね?フニャフニャでしょ?
プニプニしてて、なんか気持ち良いのよねぇ」

「……何?
お前、俺のこと、誘ってんの……」


下向き加減の蒼佑の、私を見るその上目使い…


ドキッ…


やだ、私ったら、ときめいてるし……


私は慌てて蒼佑の視線から逃れる為、横を向いた。



ツツツッ~ツツツッ…


ゾクッ……


私は自分の足を見た。



蒼佑の指が、人差し指が私のふくらはぎから少しずつ、少しずつ上に線を描くように伝い上がってくる……


嘘!


私は視線を蒼佑に戻すと、出た!いつもの何かを企んでいる、右の口角を少し上げ、ニヤつく、このイタズラな表情。





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