Realtime:kiss
蒼佑が作ってくれたのは、パスタ。


パスタをフォークに絡め、それを口に運ぶ。


「!!!っ、美味しい!」

「だろ?俺が作ったんだから、旨くて当たり前」


涼しい顔で自分もパスタを頬張る。


梅肉と大葉の千切り、あと、おじゃこかな?香ばしく炒められている。


程良い加減の量の大根おろしもトッピングされていて、お世辞抜きに美味しい。



蒼佑の料理に舌鼓を打ち、その後の洗い物は、いくら何でも悪いかと、自ら買って出たけれど、あっさり却下され、しばし、居たたまれぬ時間が続いた。


手を拭きながらリビングに戻った蒼佑は、時計をチラッと見た。


「奈緒、少し横になった方がいい、俺のベッドつかっていいから、横になれ」


否応なく立たされ、蒼佑の部屋に連行された。


「大丈夫だって……」


途中何度か抵抗を試みたが、全く相手にされず、蒼佑のベッドに座らされた。


「一時間でも二時間でも寝た方がいい。
週明けから出社すんだろ?」


両肩をソッと押され、仕方なく私は横になる。


掛け布団をかけられ、それでも不満げな私に蒼佑はまた、右の口角をあげこんな事を言ったのだ。


「今寝とかなきゃ夜、眠れないぜ」


!!!!!!!っ


ニヤニヤしながら、蒼佑は部屋を出て行った……


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