Realtime:kiss
心の繋がり
『……、だから………おぅ、……』


ドアの向こうで話し声がして、私は目が覚めた。


ぼぉっと、まだ完全に覚め切らぬ頭で、周りを見渡し、徐々に回復していく。


ここは蒼佑の部屋。


掛け時計を見ると午後4時を回ったところ。


一時間弱寝ていたことになる。


コンコンコン…


カチャ…


「起きたか?ぶはっ!クククッ…すんげぇ頭…爆発してるぜ?」


布団に座る私の頭を見て、大笑いしながら、自分もベッドに腰掛ける。


スゥッと右手が伸びてきて、爆発しているらしい、私の髪を撫でた。


「どう?眠れたか?」


短い問いに、私は黙って頷いた。


「まだ、覚めてねぇなぁ、お前顔洗って来いよ……」


促されるまま、洗面所で顔を洗う。


お水がヒンヤリ冷たく、やっと、目が覚めたかも。


リビングに行くと、蒼佑はテレビのニュースを真剣に見ていた。


「そういえば、誰かお客さんだったの?」


目覚のキッカケになった話し声、私は何気なく蒼佑に聞いた。


「………」



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