涙恋~片思い恋愛〜
「あははっ!!

あるわけないじゃん、そんなこと。

だって、あたしは涼太が好きなんだもん...」


お姉ちゃんの一言で、あふれ出しそうな涙が止まった。


そうだよー...

あたしは、涼太が好きなんだから。


拓真なんて、好きじゃない...

気になっているわけないー...


「ほんとね?

じゃあ、涼太くんだっけ...

涼太くんを思うと、胸が熱くなったりする?」



涼太のこと、少ししか知らないけどー...

思い浮かべてみる。


あれ?

涼太のことを考えても、胸が熱くなったりしないよー...

気持ちが、一喜一憂しないー...



「しない。」
< 108 / 291 >

この作品をシェア

pagetop