涙恋~片思い恋愛〜
第5章

別れる時 -美奈 sideー

「あっ、涼太!!」


3日後、あたしは涼太に別れを告げることにした。


こんな中途半端な気持ちで、いろんな人を巻き込んじゃいけない。

涼太のことは、恋愛感情で見たことがないのに、付き合ったりしちゃいけない。



「ごめん、美奈待たせたか?」



駅で涼太を待ってると、約束の時間から、少しだけ遅れて涼太がきた。


焦っていたみたいだ。



今日で、お別れ。

それを胸に刻み込んで、涼太のことを誘った。


「ううん、あたしも今来たところ。


あのね、涼太に話があるんだー...」



傷は、浅いほうがいい。

あたしも、涼太と入れて楽しかった。

幸せだった。


はじめて、男の人に、苦しい感情を抱かなかった。

そう、あたしだって少しは涼太が好きだったーー...

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