僕らは妖怪 ~妖怪編~
あー…でも、眠いなぁ…。
トントン…
…………。
トントン…
…………。
トントン…
「ん〝ー…だから、なに?」
そんなに肩を叩かないでよ!
顔を上げると、前の席に座っていた男子だった。
あ、あの子じゃないんだ←まだ名前覚えてない
「あ、睡眠中ごめん。でも、本当に風狐さんがストーカーされなくて良かったよ」
「あー…それはどうも…」
基本、男子と話すのは苦手なあたし。なんかいつも気をつかわせちゃうんだよね。蓮と進真は対象外として。
「風狐さんは部活とか入らないの?」
「うん、何かめんどくさくて…」
「そうなんだ…めんどくさくない部活なら入ろうとは思わないの?」
「いや、特に…」
なぜ、この人はやたらと絡んでくるの!あたしは寝たいの!!