威鶴のmemory
それからそう時間も経たないうちに、さっきのレインという女も部屋に入ってきた。
「さて……ラテ。あなたを呼んだ理由、あと新入り、アンタの今後の話もするわ」
今後……か。
ラテを待っている間、この威鶴という男にこの機関『BOMB』の話を詳しく説明された。
ここは裏の仕事というやつで、とにかくこのレインという女に会わせるまでは話せなかった、らしい。
ここでは二人一組が原則、らしい。
威鶴は戦闘に向いていない。
そのパートナー、つまりこのラテとかいう女もまた戦闘向きではないらしい。
となると、いつもどうしているかというと、リーダー格の奴を先に気絶させて逃げているらしい。
体力がないから全員相手はムリ。
だから基本的には危険の少ないものにしてるけれど……仕事の幅は狭い、らしい。