センチメンタル*ガール



「俺は、早川さんの彼氏じゃないからどっちかは



詳しく事情を聞いてないから分からないし、何とも言えないけど



ちゃんと聞きに行って、俺たちの関係みたいに後悔し続けるよりかは



全然良いじゃない?」



そう適格な言葉をくれる黒田くんは



やっぱり魔法使いの黒田くんで。



「うん、あたしこれから会いに行ってくる。



今日、後悔してた気持ちが消えたのに、また新しく後悔する気持ちを作るのは良くないもんね!」



そう意気込むあたしに、黒田くんは気持ち変わる前に早く行って来い!と言ってくれた。



そしてベンチから立ち上がると



「ちょっと待って!」



と言って歩みを始めようとしたあたしの足を彼が止めた。



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