センチメンタル*ガール



「ごめんね、高校生の時の友達に声掛けられたから少し話してきちゃった!」



あたしは軽くそう佑輔に伝えた。



すると佑輔は一瞬不機嫌そうな顔を浮かべたけど



「いいよ、会えてよかったな」と言ってくれた。



それからまた手を繋ぎながら、2人で駐車場に向かっていた。



あたしはもう黒田くんに会えて、また高校の友達のみんなで会えることが嬉しくてルンルンだった。



「あのね、黒田くんはね高校の時にすごく仲が良かった友達なんだ。



この前、佑輔が言った“限界”の言葉をはき違えた時に一緒に考えてくれたのも黒田くんだったんだ。



それでね!今度黒田くんたちと……」




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