刻み続ける時計

手で口を隠しながら希は、

「…本当…に…
 1-Aを滅ぼすの?」


といった。


唯愛は不気味な笑みを希に見せた。


希は目をそらす。

唯愛は目を合わそうとする。



「ええ。
 意味わかるよね?」


「ちょっと待ってよ!
 まさか…1-Aの皆を…

 殺すってこと?!」


手を離して、希は立ち上がった。
真剣な顔をして唯愛に立ち向かった。


「わかってるじゃない」


不気味な笑みを再び見せた。
怖くなった希は大急ぎで教室に戻る。
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