短編集~甘い恋~
お昼ごはんを食べ終えたころだった。

ガラッ、と教室のドアが開いたのは。

「俺、隣のクラスに転校してきた渋谷<シブタニ>。よろしく♪」

みんな、ポカンとしている。

「え、なにあれ…」
「あれが、転校生?」
「てか…なんでウチのクラスにまでわざわざ自己紹介してくるの?
どんだけ目立ちたがり屋なんだろ…」

体を震わせ、笑うマコ。

たしかに、ちょっと…目立ちたがり屋だ。

「ヤバい、優奈。あたしこれ以上ここにいたら…大爆笑しちゃう…っ。
ちょっと、教室出よ?」
「はいはい」

って、どんだけツボに入ってんだか。

転校生の横を通り過ぎようとした瞬間、腕を掴まれた。

「えっ?」
「お前……真鍋優奈か!!??」

驚いた顔をし、あたしに詰め寄る。

いや、こっちのほうが驚きなんですけど!

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