ALiCe




「えっと…ありがとうございます」


とりあえず彼にお礼を言ってみる。


「別にお前を助けたんじゃねーけど」


はっと小馬鹿にしたような顔で言われた。

やっぱこいつ奴の兄だ。



「とにかくそんなんに構ってねーでもう行くぞ」

「はいはーい」


そう言うと奴らはあっさりいなくなってしまった。



む、むかつく…
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