ため息と明日



「隣、座っていい?」



突然上から降ってきた声に戸惑って、その声の主を見上げると


コンビニ袋を片手に持った、笑顔の伊澤さんがいた。



あの頃から、社内で人気がある人だと知っていたから、一年目の私にとっては、ものすごく緊張したのを覚えている。



突然のことに声も出なかった私は、頷くことしかできなかった。



それでも伊澤さんは、ありがとう。と言って隣に腰掛ける。




当たり障りのない話を振ってくれ、時々冗談も交えながら、伊澤さんの話はすごく自然で心地よかった。



笑うことも忘れてたのに、本当に心から素直に笑顔になったのは久しぶりのことで…





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