指輪
4限終わり、友達の笹本香織とお茶しながら雑談してる。

バイトのない日は大抵だらだら大学に残ってることが多い。

「蘭!今日合コンあるんだけど行くでしょ?蘭来ないと人数足りないんだよね。」

「そうだねぇ…どうしようかな?」

「そんなこと言わずにさぁ!お願いだってば!今回は消防士なんだよ。一緒に行こうよ。」


「仕方ないなぁ。」

香織は週1で合コンをセッティングしてくる。

彼氏が欲しいというより、友達を増やす事が目的って感じだ。

仲がいい友達グループの中では、彼氏がいないのは私と香織だけだった。

だから必然的に私は参加決定になっている。
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