Life colors

失恋



次の日、あたしは琢磨が昨日の事を気にしていないか不安だった。


ガラガラッ

教室の戸を開ける。

―…琢磨はもう来ていた。


あたしは さりげなく琢磨に話しかけた。


『琢磨っ!! おはよ!』

『お~はよ 花恋っ♪』


良かった…
いつもどおりの琢磨だ……




『……目ぇ腫れてる』

―――!?

昨日いっぱい泣いたせいか、あたしの目は腫れていた。


『ううんっ 気にしないで』


あたしは琢磨の前から立ち去った。









< 71 / 92 >

この作品をシェア

pagetop