残り5センチ

知った想い





「「終わった〜!」」




そんなこんながあったけど、無事テストの直しが終わった。




もう5時すぎだけど…。




「さて、これ出して帰ろ…」




…あれ?




待てよ…。




今ここには二人しかいない。




しかも幼なじみ。




ってことは…これ一緒に帰るパターンじゃない?




「……」




「柑奈?
どうした?」




「いや、どうも…」




えぇ、ちょっと待ってよ!



一緒に帰るって…。




今でもすごいドキドキするのに、一緒になんて帰れるの!?




…いや、大丈夫。




今の状況と、帰る時の状況は似たようなもんじゃないか。




うん、きっと大丈夫さ…。




「…それにしても、柑奈から目が離せなくなるな」




「え…?」




何…突然…。




「お前見てると、心配で心配でしかたがないよ」




ハハっと肘をついて笑う拓海。




心配って…。




目が離せないって…。




何それ…。










そんな言葉言われたら、私期待しちゃうよ?







してもいいの…?






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